VinRougeBordeaux/ボルドーの赤ワイン
VinRougeBordeaux/ボルドーの赤ワイン Ⅰ
ワインは、お好きですか?今は、ワインの第2次赤ワインブームと言われているようです。テレビでも芸能人たちが、プライヴェートの話をするときによく赤ワインをどうのっと言っています。(バブルの頃は、ドンペリでした。)私は、赤ワインが大好きです。もう10数年飲んでいますが、中でもボルドーのメドック(Medoc)、
サン・テミリオン(Saint-Emilion)が好きです。サン・テミリオンでも特にリュサック・サン・テミリオン(Lussac-Saint-Emilion)が好きです。メドックは、ジロンド河の大西洋への河口付近から見渡す限りの葡萄畑が広がっています。その上流は、オーメドックの地域になり、その一帯は、砂利を多く含む大地が広がりボルドー代表的な優れた赤ワインを造るシャトーが軒を連ねる地域です。そしてもう一つ、サンテミリオンは、中世を思わせるたたずまいの町に限りなく広がる葡萄の段々畑に数々のシャトーが並んでいます。この地域は、メルロー種という葡萄をメインにブレンドしたワインが造られています。
VinRougeBordeaux/ボルドーの赤ワイン Ⅱ
ヨーロッパを自動車・列車で移動しているときに行けども行けども葡萄畑ばかりという地域が多々あります。その畑の近くの街で売られているワインは、無名品でも安価なものでもおいしいものが多いです。日本にもフランスのワインが随分と多くの種類が入ってくるようになりましたが、残念ながら高価なものは、なかなか飲めませんが、限られた財布の中で、できるだけ美味しそうな物を選んで飲んでいます。ここでくにひろのなるべく安くおいしいワインを選ぶコツを書いておきます。ヨーロッパで水より安いワインを買いあさっているうちに身に付いた小ワザです。
VinRougeBordeaux/ボルドーの赤ワイン Ⅲ
くにひろのなるべく安くおいしいワインを買うコツ。①自分の好きなワインを見つける。(私は、ボルドーとトスカーナです。トスカーナは、イタリアワインです)地酒と同じようにワインには、その産地によって味が違います。葡萄の品種ブレンドも産地・シャトー(ワインを醸造しているところ)によって違います。ですから、自分の好きなワイン・産地を見つけてください。②自分の好きな産地のワインボトルの形を覚える。日本の地酒と違うのは、ここです。ワインは、産地によってボトルの形が、みんな違いますので自分の好きなワインのボトルの形を覚えてください。(※最近は、チリワインが、国をあげてボルドーワインをめざしてがんばっていますので、よく似ています。ラベルさえもよく似ていますので要注意です。)ここまでは、ご自分の好きな味、好きなワイン探しですから、こだわらず、いろいろな物を飲んで試してください。これは、、、と言う物は、メモってください。③おいしいワインの年(年号)を覚える。お米がおいしい年のお酒は、楽しみだと言う人がよくいますが、まったく同じです。ワインもその年のその地域の葡萄のでき具合で、その年のワインが決まります。「どこそこの・・年ものだからおいしいよ。」ってよく耳にすると思いますが、こういうことが理由なんです。デパートや展示場などで、ワイン年号表を配っています。カードサイズのものですから、手に入れていつも、財布にしのばしておくのも良い手です。
VinRougeBordeaux/ボルドーの赤ワイン Ⅳ
④自分で飲むワインの上限価格を決める。ワインの価格ってピンキリなんですけど。むやみに高価な物を買っても必ずおいしいと言うことはありません。お酒屋さんに怒られるかもしれませんが、ワインの価格っていい加減なものが多いような気がします。3万円~出せばもちろん酸素に触れるほど美味しくなる物がありますが、、、、、とっても買い切れません。
⑤この形のボトルで、19・・年で、¥・・・・未満の物をワゴンセールで探しましょう。先日、私は、1983年のメドックを1980円で見つけました。もう飲んでしまいましたが、美味しかったです。
VinRougeBordeaux/ボルドーの赤ワイン Ⅴ
ボルドー地方ワインのことを少し書きます。ボルドーという名前は、オー・ボール・ド・ロー(aubord de leau)「水のほとり」という古語からきています。上質のワインは、河とゆかりが深いといわれますが、ボルドーも例外ではありません。ピレネー山脈のふもとにその源をもつガロンヌ河と、東の高地からながれてくるドロドーニュ河が合流し、ジロンド河となって大西洋に注ぎ込んでいます。この3っつの河の両側が、世界の酒庫といわれるボルドー地帯です。気候は、温暖で乾燥し、日照時間の長い、緩やかな傾斜地が広がっています。土壌は、小石混じりのやせた土地で、これこそワインのための土地と言うほかありません。小石は、すばやく水を通し、昼間の太陽の熱を夜になって放出し、葡萄を寒気から守ります。また、軽いワインをつくる珪土、アルコール度数を高め、色の深いコクのあるワインを生む粘土質、香りをつくる石灰質、この3つの性質が見事に組み合わさった土地から優れたワインが生まれるのです。まさしくボルドーは、ワインのための大地と言えます。
VinRougeBordeaux/ボルドーの赤ワイン Ⅵ
ボルドーといえばシャトーワインです。ボルドーならではのワインです。シャトーとはワインを造る醸造所です。オーナーが自らシャトーの廻りで葡萄を栽培してワインを造り、貯蔵し、瓶詰めをしている言えば手づくりワインです。ボルドーのシャトーには、特有の制度が確立されています。1855年パリ万博のときにナポレオン3世が万博の目玉としてワインを並べるために選りすぐりのワインの格付けを命令しました。数あるボルドーシャトーから、88のシャトーが選ばれ格付けが行われました。それ以来シャトーの格付けは、ボルドー全域に広がり、ワインを選ぶ大きな目安となっています。フランスでは、ワインの品質を守るためにAOC制度というものが定められています。これは、アルコール度数、葡萄の最大収穫量、1ヘクタールあたりの葡萄の木の数から枝の剪定法までこまかく規定されていて、これを守ったワインのみが、原産地名を表示できるのです。ちなみにボルドーワインは、57種のAOCの認定を受けているワインがありこの品質は、保証されているわけです。
VinRougeBordeaux/ボルドーの赤ワイン Ⅶ
ボルドーワインの地域名表示には、その品質によって定められています。❶もっとも高級なランクとして、シャトーワイン(格付けされたシャトーの名前が表示されています。)❷次のランクとして、村の名前を表示したもの(例、マルゴー、サン・ジュリアンなど)❸その次のランクとして、地域名を表示したもの(例、メドック、サン・テミリオンなど)私は、この❸の物をよく飲んでいますが、最近では、次のランクの❹のものも日本に随分と入ってきていてそのなかでおいしそうな物も探しています。❹ボルドーの地名が表示されている物、(例、ボルドー、ボルドー・シュペリウール)ただ、ワインのラベルをよく見ると、Bordeaux(ボルドー)と書いてあってその下にMedoc(メドック)やSaint-Emilion(サンテミリオン)と書いてある場合があります。そのときは、地域の小さい単位の方が優先ですのでお気をつけください。このように表示地域が小さくなればなるほどワインは、より高品質なものであるということになります。ワインを選ぶときの目安にしてください。
VinRougeBordeaux/ボルドーの赤ワイン Ⅷ
ワインの豆知識 ❶瓶の底が山のように出ている:みなさんもよくご存じと思いますが、葡萄の皮から出たオリという物が熟成の最中に出てきます。瓶を立てるとそのオリが瓶底に沈殿してワインと一緒に飲まずに済むように工夫されているのです。❷なぜ、瓶を横にするのか?:これも、みなさんよくご存じのことですが、瓶の蓋のコルクが乾いて酸素が瓶中に流入しないように、ワインで常に潤しておくためです。❸ボルドーコルク:今度機会がありましたら、コルクの長さを比べてみてください。ボルドーのコルクが他の地域のものより長いのです。それは、瓶の中の酸素を少しでも減らしたいという目的から長くされているのです。私の息子は、1993年生まれです。わが家には、1993年のボルドーのシャトーワインが1本あります。何かの機会に飲もうと思っています。彼が20歳になるまで熟成できるほどの温度管理は、されていませんので、その前にきっと飲んでしまうでしょう。皆さんもワインを気軽に楽しんでみてください。 wrote by kunihiro Aug.1998