「バスクの肉料理文化を体験する」が今回のメインテーマ。スペイン北部とフランス南部をまたがるバスク地方。海に面していながら山の幸の文化も歴史深いと同時にあたらしい調理方法を積極的に取り入れてミシュランの星の数をNo.1(人工辺り数)となったサンセバスチャンもこのバスク地方。昔からバスクの肉料理は、スペイン、フランスの各地で人気を得ている。ヨーロッパ最大の食の都パリにもバスクをテーマにしたシャルキュトリ、バスク料理店が数多く賑わっている。最近では、東京にもバスク料理の店が出始めているが、まだまだ日本にはなじみの薄いバスク料理。それもそのはず、日本からバスク地方へのアクセスが良くない。バスク地方近所で一番大きな空港はビルバオ。ビルバオ空港へ行くには、フランクフルト、ミュンヘン、ブリュッセル、パリなどのヨーロッパ内のハブ空港から入るのが入りやすい。と言っても便数が少なく乗り換えで結構待ったり、ハブ空港で1泊したりと不便。私は、今回欲張ってフランス南部の食の都トゥールーズに入って、ずーっと行きたかった赤ワインの聖地ボルドーを経由してスペインとの国境付近のビアリッツを経てサンセバスチャンに入ることにした。このフランスの田舎町のうちトゥールーズとボルドーは、バスクではないが、肉料理と関わりの深い赤ワインの歴史深いところ、また、過去に一度も訪れたことがないので、この3都市を1泊づつして急ぎ足旅行を組んだ。ちょっとプライベートな趣味もかましたりもしているが(W)ということで、1週間程度の旅なのに、宿泊都市が5カ所とビジーな旅だ。欲張り旅行の始まり。